足裏は「第二の心臓」だった
——知られざる足の役割
なんとなく疲れる、むくむ、転びやすくなった。その原因が「足」にあるかもしれません。
「最近なんだか疲れが抜けない」「夕方になると脚がむくんでくる」「以前より転びやすくなった気がする」。
そのような変化、実は足の機能低下と深く関わっていることがあります。普段は靴の中に隠れていて意識しにくい足ですが、全身の健康を左右する重要な役割を担っています。
足・ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由
心臓は全身に血液を送り出すポンプですが、重力に逆らって下半身から血液を心臓に戻す際には、足とふくらはぎの力を借りています。
→ 血液を押し上げる(筋ポンプ作用)
出典:千葉県医師会・循環器病研究振興財団
歩くたびにふくらはぎの筋肉が「ぎゅっ」と収縮し、下半身に溜まった血液を心臓へ押し上げます。これが医学的に「筋ポンプ作用」と呼ばれるメカニズムで、足・ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由です。
「体質だから仕方ない」と思っていた冷えやむくみも、足の筋力低下が一因になっているケースがあります。
足裏は全身のセンサー基地
足裏には「感覚受容器(メカノレセプター)」が集中しています。このセンサーが体の傾きやバランス・姿勢の情報を常に脳に送り続けています。
体の左右・前後の傾きを感知し、転倒を防ぐ
地面の状態を感知し、歩き方をリアルタイムで調整
足裏からの情報をもとに全身の姿勢を自動調整
地面との接触情報から自分の位置を把握する
足裏の感覚受容器は加齢とともに衰えることがわかっています。また、足裏の角質化や扁平足によってもセンサー機能が低下することがあります。高齢者が転倒しやすくなる一因がここにあります。
足の機能が衰えると何が起きるか
筋ポンプ機能とセンサー機能。この2つが低下すると、身体にどのような連鎖が起きるのでしょうか。
「歩けなくなること」は、単に移動の問題ではありません。好きなものを食べに行く、旅行に行く、孫と公園を歩く。そういった「生活の豊かさ」そのものが失われていきます。逆に言えば、「歩き続けられる足」を守ることが、この連鎖を防ぐ最も大きな力になります。
健康寿命と足の深い関係
平均寿命 約87歳(2024年)に対し、健康寿命は約75歳(2022年)。この約12年間、「日常生活に制限のある期間」が生じます。
出典:厚生労働省「令和6年簡易生命表」「令和4年国民生活基礎調査」
要介護になる主な原因(女性)
これらはすべて「足や下肢の衰え」と深く関わっています。今日の足ケアが、10年後・20年後の健康寿命に直結しています。
今夜からできる足ケアルーティン
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習慣は平均66日で定着すると言われています(ロンドン大学・2010年研究)。今夜からの小さな積み重ねが、5年後・10年後の自分への最高のプレゼントになります。
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